フランス・ドイツ旅行記12
バウハウス見学
8月2日
今日はバウハウスを見学してまわります。
バウハウスは1919年設立。美術と建築に関する総合的な教育を行った学校です。1933年に閉校しますが、今日まで世界のデザイン、現代美術に影響を与え続けています。バウハウスは1924年にヴァイマールからこのデッサウに移転、その時の建物の多くが現在まで維持されています。
泊まったゲストハウスをチェックアウトします。
昨日コインロッカーを発見していたので、そこに荷物を預けます。コインロッカーはバウハウスの建物の地下にあります。
ミュージアムショップでチケットを買います。
Combined Ticketというタイプにしました(13ユーロ)。これでバウハウス本体とマイスターハウス(かつての教授たちの住居)の中が見学できます。あと日本語の音声ガイドも借りました(5ユーロ)。
見学ツアーもありましたが、解説はドイツ語らしくパスしました。
バウハウスの外観
L字型の棟ともう一つの棟が道を挟んで渡り廊下で接続されている感じです。
最初にバウハウスの本体の中を見学。
どれもシンプルでスマートなデザインに統一されています。使われている色も限定されてすっきりしています。
このようなそぎ落として素材の味をそのまま出したデザインは本当に好きで、ほれぼれします。なぜ日本でも同じようなことができないのか。わが国には余計な装飾と安っぽい建材が多すぎます。
見学可能な校舎はそれほど大きくなく、大体1、2時間でまわれる感じです。
ファサードの内側から
ホールの入り口
洗面所
次に、校舎から15分ほど歩き、マイスターハウスに行きます。
マイスターハウスはかつての教授用の住居群で、パウルクレーやカンディンスキーも住んでいました。
もちろん、スマートなデザインでかっこいいんですが、家によってはあまりにも生活感がなさ過ぎて、本当にここに住んでいたのか疑問に思える感じも...
あと、あまり開放的でない室内もちょっと住むには大変そうな印象でした。
ところが、帰国後調べると、この打ちっぱなし風の内装のところは最近修復されたもので、往時とは異なっているとのことでした。なんか残念です。
ヴァルター・グロピウス邸(修復されたもの)
ヴァルター・グロピウス邸の内部
ラスロ・モホリ=ナジとリオネル・ファイニンガーの二世帯住宅
一方で室内がかわいらしい雰囲気の家もありました。
その内部
バウハウス校に戻り、昼食。
学食でソーセージ入りスープをたのみました。テラスで食べたのですが、暑い...
ビールはおいしかったです。
今日中にフランクフルトに行き、明日帰路につきます。
デッサウ発17時過ぎの電車を予約済みなので、しばらく芝生で昼寝とします...
コインロッカーから荷物を取り出し、デッサウの駅へ。
バウハウス、楽しかったです。もっとデザインのことについて知りたくなりました。
デッサウ駅ホーム
途中のハルでICEに乗り換え。
車内はとても静かです。車窓の田園風景がいい感じ。
通過する街並みにも味があり、いつか観光地でないこんな街にフラリと降り立ってみたいですね。
風車が結構あった。
フランクフルト中央駅に到着。駅前のSavoy Hotelに投宿しました。
ここは2006年のワールドカップを見に来た際に泊まったホテル。実に11年ぶりの再泊となりました。
夜中なので近くのブリティッシュパブで簡単に夕食を済ませました。
フランクフルトに来るとなんか「西側」な感じを受けます。良くも悪くも雑然とし、街もなんだが薄汚れて、退廃的な印象です。都会の中心なのだからでしょうが、ベルリンとは明らかに雰囲気が違います。